「血糖値スパイク」──この言葉を聞いたことがありますか?
健康診断で血糖値が正常でも、食後1〜2時間に急激に上がる血糖値が知らないうちに血管を傷つけ、動脈硬化、認知症、がんなどのリスクを高める。さらに最近の研究では微小血管を傷つけることで免疫細胞が老化細胞にアクセスできなくなり、「老化細胞除去が滞る」=「老化促進」が起こることも報告されています。
ピンピンコロリ(最期まで元気に自立生活を続ける)を目指すには、この食後高血糖をいかに抑えるかが鍵です。
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その強力なツールが、血糖値の推移をリアルタイムで可視化できる「FreeStyleリブレ2」です。(日本で最も利用しやすい機種;出典1,2)
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FreeStyleリブレ2とは?──24時間リアルタイム血糖モニタリング
小型センサーで腕に貼るだけ
- FreeStyleリブレ2は、上腕にセンサーを貼り付けるだけで、皮下組織のグルコース濃度を1分ごとに測定・記録する持続血糖モニタリング機器(CGM)です。
- センサー1個で14日間連続使用が可能で、体に負担をかけることなく、血糖の推移を“見える化”できます。
アプリ連携でスマホ表示もOK
- 専用スマートフォンアプリ「FreeStyleリブレLink」を使えば、センサーをスキャンするだけで血糖値のグラフや傾向をスマホで確認できます。
医療機器だが、一般の人も使える!
自費購入の対象者とは?
- 非糖尿病者(一般の健康管理目的)
- 糖尿病でもインスリンを使っていない方(薬物療法中)
これらの方は、FreeStyleリブレ2を自費でインターネット購入できます。
保険適用の条件
インスリン療法を行っている糖尿病患者
この場合は、医師の指導のもと、保険診療での使用が可能です。
費用はどれくらい?リーダーは必要?
センサーとリーダーの価格
センサー1個(14日間用):約7,500円
リーダー本体: 約4,000円程度
スマホユーザーはリーダー不要!
ただし、リーダーを購入しなくても、対応スマホにアプリを入れれば血糖の推移をリアルタイムで確認できます。つまり、スマホ対応機種をお持ちなら、センサーだけの購入で十分です。
食後高血糖を「見える化」すると何がわかる?
実際に試してみると…
- 白米と玄米で血糖の上がり方がどう違うか(実はそれほど変わりません)
- バナナとぶどう、どちらが急激に上げるか(ぶどうの上がり方びっくりです)
- 野菜を先に食べるとどのくらい抑えられるか(そこそこ)
- 食後30分の運動で血糖上昇がどれだけ変わるか(抑えれる)
などが自分の体でリアルに体験・確認できます。
生活習慣の改善につながる
「血糖を穏やかに保つ食べ方」「効果的な運動のタイミング」など、データに基づいた生活改善が可能になります。
まとめ:一生ものの「血糖感覚」を得る体験を
- 人生100年時代、最後まで自立して生きるためには、食後高血糖のコントロールが欠かせません。
- FreeStyleリブレ2は、糖尿病の診断がなくても使える、未来の健康習慣を整えるための“鏡”になります。
- 初期投資は1万円前後ですが、得られる気づきは一生モノ。
- 一度は体験してみる価値があるデバイスです。
出典
- Ghosh, M., Bora, V.R. “Evolution in blood glucose monitoring: a comprehensive review of invasive to non-invasive devices and sensors.” Discov Med 2, 74 (2025). https://doi.org/10.1007/s44337-025-00273-1 無料
- Abbott社解説「FreeStyleリブレ 2」https://www.myfreestyle.jp/hcp/products/freestyle-libre2/overview.html 無料